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宇宙戦艦ヤマト2199 第7章 「そして艦は行く」感想Part2 [宇宙戦艦ヤマト2199]

7章PV 公開!


さて、それでは宇宙戦艦ヤマト2199 最終章 「そして艦は行く」の感想後半を書いてみます。
ネタバレ御免!未見の方はご遠慮いただいたほうがいいかもです。

25話「終わりなき戦い」
最終回でもないのにSF小説タイトルオマージュであります。
漂流しているガミラス艦艇を発見し、救出するヤマト。そこに乗っていたのはセレステラでした。
立場を変えて雪とお茶しますが、デスラー無き(と思っている)ガミラスには帰る気はないと。
地球への帰還を急ぐヤマトは亜空間ゲートを利用すべく、再びバラン星へ。
(このあたり、セレステラの処遇に説明も無く宙ぶらりんなんですが・・・)

銀河系側のゲートは生きているようですが、それはゲールが仕掛けた罠でした。
(バラン星のパワープラントが無いからガミラス艦繋げてゲートシステムにエネルギーを送ってました。)
それとは知らずゲートをくぐり亜空間回廊へ進むヤマトに突如アンカーが打ち込まれます。
頭上に覆いかぶさるように現れたデウスーラⅡから多数のアンドロイド兵が降下突入してきます。
デスラーはやはり生きていました。
ヤマトは隔壁を閉鎖し、白兵戦で対応しますが次々と各部が制圧されていきます。
しかし、上から降下してくるのに艦橋には寄り付かないのは何でなのかなぁ(^^;
このあたりは1974でワープによって船腹に突っ込んだデスラー艦から乗り込むシチュエーションの方が説得力がありますね。
侵入者がガミロイドであることを知り、「それならアレが使える」と準備にかかる新見女史と真田さん。
ここで視聴者は何とかなるんだ(当然ですが)と知るのですが、その間にも戦闘は続き、あの掌帆員コンビ(岩田と遠山)が死んでしまうのが悲しい。
混乱の中、雪の私室(あ!「パパとママの青春の思い出」の写真が貼ってある!)に閉じ込められますが、ガミロイドによって発見され、指揮官がデスラーであることを知ります。

デスラーは「艦長に会いに」と自らヤマトへ赴きます。このあたりがちょっと謎の行動。デスラーはそもそも第二バレラス崩壊の原因が何だったのか知ってたのかな?
そこに肝心なときに非番なのか何なのか艦内をうろついている森船務長と鉢合わせ・・・
デスラーは雪を拘束し、艦長への案内を命じます。
そこにセレステラが駆けつけデスラーに会えた嬉しさのあまり魔女の力(思念波って言ってたか)を解放してしまい、びっくりしたデスラーに撃たれてしまいます。
最後まで哀れなひとでしたが、驚愕の表情を見せるデスラーが単にセレステラがここにいることをびっくりしちゃってるのか、
忠誠を尽くしてきた相手に裏切られた身を自分に重ねているのか、その真意は分かりませんでした。
(25話は未完成部分があるだけではなくて作画もかなりやばいのでますますよくわからない)
しかし、セレステラの心を知る雪はデスラーを糾弾します。「地球もガミラスも戦う必要なんて無かった、解かり合える、愛し合いもできるはずだったのに!」と。
この台詞、1974の24話とほぼ同じですが、次元断層での協力、メルダやユリーシャとの交流、ノランの献身、スターシャと守の愛(女の勘で判った)、セレステラの想いを経験している雪の言葉は1974よりずっと重く響きます。
そこへ古代が登場し、状況に戸惑っている中、死んだと思っていたセレステラが発砲し、デスラーは負傷。
最後の希望を絶たれたセレステラは自殺しようとしますが、それを阻止しようと飛び込んだ雪はデスラーの護衛にセレステラ共々撃たれてしまいます。
雪を抱きかかえる古代。デスラーは部下に「撃つな」と命じてヤマトを離れます。(「おまえの恋人か。許せ古代」とは言いませんw)
真田と新見がオルタの分析結果から開発したガミロイド用ウィルスが発動し、ガミロイドは無効化されます。第二バレラスの件といい、ガミラスのシステムはセキュリティーが甘すぎるぞ。
デウスーラⅡは直接攻撃に切り替えますが、回廊ではビーム兵器は使えないんだそうで(なんか唐突な設定だな)それならばデスラー砲だ!となるデスラー。
ここも見ていて、ついさっき「撃つな」と言った舌の根も乾かぬうちに、という気持ちがぬぐえませんでした。
その間にヤマトは三式融合弾での砲撃を開始(メ二号作戦ぶり!)。近距離なんでガンガン当たります。
これに対してデスラー曰く「野蛮人め!」だそうですが、まあ確かに無限にエネルギーを汲みだせる波動エンジンがあればエネルギー兵器にたよる気持ちも分からんでもありませんw
損傷した艦橋でデスラー砲の引き金を引くデスラー。しかし被弾の影響か、それともタランが危惧したとおり回廊内部での波動砲の使用が無茶だったのかは判然としませんが、とにかくデウスーラⅡは爆沈したのでした。(またまたデスラーは逃げたような描写があったような無かったような(^^;
うーん、しかしこれはどうしても23話と決着の仕方がかぶります。いろんなところでこの25話は不満が残りました。
デウスーラⅡの爆炎とともにゲートを抜けたヤマトの前には懐かしい銀河系が広がりますが、しかしそこに重態の雪を胸にした古代の絶叫が重なるのでした。

26話「青い星の記憶」
銀河系外縁に到着し、地球との通信が回復し藤堂、土方にコスモリバースが受領できたことを真田が報告します。
藤堂が沖田の、土方が雪の不在を問いかけますが、試作品の超光速通信システムの不調で通信が途絶。(しかしまあ、FTLまで実現させるとはすげえ科学力だな、地球)
撃たれた雪は昏睡状態で助かる見込みはほとんど無いということが佐渡先生によって告げられます。
奇跡は起こすもの。との真田の発案で、現状を維持するために雪は自動航法室のユリーシャが居たカプセルに入ることに。

ヤマトの内部では幽霊騒ぎが起きていました。訝しげな眼差しを噂話をするクルーに向ける新見女史ですが、自分でもガラスに映った古代守るの姿を見て驚愕します。
一方真田はコスモリバースの分析を経て、一つの推論にたどり着きます。
ヤマト全体に形成されつつある人間の脳にも似たネットワーク。その中心に居て、星の記憶を保持しているのは古代守ではないのかと。
自分も古代守を見たという体験を話す新見に、「充分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」とつぶやく真田。
A.C.クラークの「クラークの3法則」キター!私の大好きな言葉なんです。ヤマトでこれが聞けるとは!

古代は、雪の容態に気を病みながらも、父親の死を知った相原(ここで1974の19話の回収か!いやもはやどうでもいい感じですが)を励ましたり、加藤隊長と真琴ちゃんの結婚記念パーティーを企画したりと、努めて明るく振舞います。
しかし、この結婚、いわゆるデキ婚です。いったい軍艦のなかのどこでことに及んでたのでしょうか。
真琴ちゃんの職場の医務室?(ベッドあるし)それとも加藤の詰めている格納庫(無重力S○Xか!)

真琴が雪に結婚のことを話しかけながらカプセルを調整中、雪が目覚めます。
慌てて佐渡先生を呼び出す真琴。
そして寝ていた古代にも連絡が入ります。(古代の私室にも「パパとママの青春の思い出」が貼ってある。ポラじゃないのね。)
慌てて駆けつける古代だが、既に雪はこと切れた後だった・・・
泣き崩れる古代でしたが、真田にこのことをクルーには伏せることを願い出ます。
地球を目の前にしてこれ以上悲しい思いをクルーにはさせたくないと。
 
加藤隊長と真琴との結婚記念パーティーが行われます。(ここ、ガヤでいろいろ言ってるのですがよくわかりませんでした。BDでたら楽しめるポイントかも)
「次は俺達かもよ」と篠原に擦り寄られて肘鉄を返す玲ちゃん。まーだ古代のことを見ています。なんだかな。
新郎新婦におめでとうと言う古代に「森君も大丈夫だ」と励ましてしまう加藤隊長。内心の辛さを見せずに古代は静かに笑って見せます。

いよいよ地球が見えてくると浮き足立つヤマト艦内。それを尻目に打ちひしがれた様子の古代は雪の瞑る自動航法室へ。
カプセルの中の雪はあのネグリジェ姿(真琴が着替えさせたんでしょうか)
その亡き骸を抱き、泣きながら雪との思い出と彼女への思いを語る古代。
「君の居ない地球になんか何の意味がある!!」と絶望します。
その姿を後ろから見つめる古代守。
やがて、守の「進、俺にしてやれるのはこれだけだ」「沖田さん、ヤマトをお返しします」という言葉と同時に
コスモリバースが機動。真田や新見は慌てますがコスモリバースは操作を受け付けません。
そしてその活動が収まったとき、雪が目覚めます。奇跡が起ったのです。
抱擁し、くちづけを交わす2人。やっぱりこっちの方が盛り上がります。1974みたいにお姫様抱っこでダンスじゃあ余韻ってもんがねぇ。(^^;
 
しかし古代守の魂は量子の海に沈んでコスモリバースは再起動不能状態。
「何故今なんだ、これがお前の意思なのか!」と守に怒りをぶつける真田。
私も弟可愛いの一心から出た刹那的な行動でないことを信じたいです(^^;

ヤマトの艦長室からは赤茶け荒廃した地球が広がります。 
「佐渡先生。しばらくワシを一人にしてはくれまいか」
「佐渡先生....ありがとう」

「地球か・・・何もかも皆懐かしい」
1974と一言も違わない言葉を残して沖田艦長は逝きました。しかし、2199での沖田の死は終わりではありません。

事態を受け入れがたく呆然とする真田たちの前でコスモリバースが再起動します。
古代守に代わり、沖田の魂がヤマトに宿り、地球を救うのです。
そもそもヤマトとは太平洋戦争で沈んだ大和がヤマトとなって地球を救う旅に出発する。という物語。
同じく死後の沖田の魂魄がヤマトに宿るのはそれに相応しいとはおもいませんか。
この結末には賛否(というか好き嫌いの次元か)があると思いますが、私は死者の魂魄が何事かを為す、というお話は極めて日本的で好きです。
少なくとも、続編以降のヤマトで多く描かれるようになる「為に死ぬ」ことよりも。

生き返った雪を抱きかかえ第一艦橋へ入る古代。
驚き、そして祝福するクルー達。
クルーを代表するように敬礼でピシリと決める玲ちゃんに比べ、「こういうのって、あるんだな~」といささか間抜けな感想の島はほぼモブ扱いなのがちょっと悲しいぞ。
その姿を後ろから見守りつつ涙が止まらない佐渡先生を見てこちらももらい泣きです。

そして艦橋に、展望室に鈴なりになり地球を見つめるクルー達。
~必ずここへ帰ってくると~は果たされたのです。
地球の夜側へ静かに消えてゆくヤマト。
そして再び我々の前に朝が現れた時、地球はかつての青い姿を取り戻していました。

バックには交響組曲宇宙戦艦ヤマトから「明日への希望」が静かに流れます。この音楽の選択が素晴らしすぎて、本来のエンディングテーマである水樹奈々の「愛の星」が印象に残りませんでした・・・

ここに宇宙戦艦ヤマト2199は完結しました。「宇宙戦艦ヤマトのリメイク」という難問に真摯にそれこそ愛を持って取り組み、ファンが大切に思っているとことを汲み取った上で深化させた素晴らしい作品でした。
少なくとも自分は繰り返しこのアニメを見ることでしょう。
「ありがとう。」以上です。

では。

宇宙戦艦ヤマト2199 第7章 「そして艦は行く」感想Part1 [宇宙戦艦ヤマト2199]

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宇宙戦艦ヤマト2199 最終章「そして艦は行く」感想その1です。

いつもどおり激しくネタバレですので、未見の方はご遠慮いただいたほうがいいかも(^^;
23話 「たった一人の戦争」
ガミラス本星軌道上の第二サレザー星系に入ったヤマトを襲った光条はやはり波動砲だった。
さすがに惑星間の距離が幸いしたのか、ヤマトは直撃せず。
ヤマトの撃破を傍らにいるユリーシャ(雪)に告げるデスラー。それを聞き一瞬呆然としますが激しい怒りを込めた目でデスラーをにらみつける雪が怖い。
ここで取り乱さないところに彼女の芯の強さが現れてますね。
辛くも消滅を免れたヤマトは波動砲に補足されないように亜高速まで加速しながらガミラス本星へ突っ込みます。もう定番の「死中に活」な沖田戦法であります。

待ち受けるのはギムレー率いる親衛艦隊。
前面に配置された青いポルメリアから艦載機がヤマトに襲い掛かりますが、だめだろそんな運用しちゃ。
なんのための空母だw
案の定ヤマト航空隊に叩かれてしまい、セレステラにも無能と吐き捨てますが、どうも故意にまずい戦い方をしているようでもあります。
一方バレラスへ進攻するヤマトを阻止しようとする親衛隊ガミラス艦との戦闘がスピーディーで熱い。
海戦で言うところの同航路の状態で次々とガミラス艦を屠って行き、総統府の手前で前方に回りこんだ艦を波動防壁を展開しつつ艦首で真っ二つにするアクションにはしびれました。親衛艦隊にも気概のある艦長は居たんだねぇ。
包囲を突破したヤマトはそのまま総統府に突き刺さります。沖田としてはデスラーを拘束することでガミラスと停戦し、イスカンダルへ無事に行く条件を引き出す算段だったのでしょう。
(現実的にはかなり勝算の薄い案だと思ってしまいますが)
しかしヤマトが陸戦隊を編成して総統府に乗り込もうとする中、総統府に隠されていたデスラーの座乗艦デウスーラⅡが雪とノラン君も乗せたまま総統府から飛び立ってしまいます。
この少し前、ノランから脱出を提案された雪が、着ていたイスカンダルのドレスの裾をビリリと短くしちゃうという、もうそれはそれは手垢のついた演出のシーンがあるのですが、「そう言ってくれると思った!」という雪を見て、ノラン君はあらためて守られていたのは自分だったということを知ったのではないでしょうか。

デスラーは第二バレラスの一部を質量兵器としてバレラスに落下させ首都もろともヤマトを斃そうとします。
このあたりが劇中ではどうも説明不足でうっかりするとデスラーがただの狂人に見えちゃうので後で自分なりに考えてみます。
沖田は落ちてくる第二バレラスを波動砲で破壊することを決断し、古代は自分の成す事を自覚し、雪の救出を申し出ます。ここでの古代の表情にやっと主人公らしいかっこよさを見ることが出来ました。
またこのときの艦橋にいる面々の雰囲気が凄く良い。2199になって増やしたキャラクターを濃淡はあるにせよちゃんと描いてきた効果が出ています。特に南部が頼もしい、ユリーシャは可愛い。
ユリーシャと共に古代はデウスーラⅡを追います。コスモゼロ、復座でよかった(^^)
なんですが、首尾よく救出した後はど~するつもりだ。
コスモゼロにガミラスの防空戦闘機が群がってきますがこの危機を救うのが赤いツヴァルケを駆ったメルダ。
さらに山本、加藤も駆けつけ、「行け古代、ここは任せてお前の出来ることをしろ!」
ゼロを中心とした4機編隊の絵と熱い台詞回しが往年のヒーローロボットアニメを彷彿とさせます。クサイなどと言わずここは素直に楽しみましょう^^
首都崩壊の危機はヤマトの波動砲で回避されます。(南部、撃ててよかったな!)
1974では一発でガミラス本星を壊滅(1つの星が死んだと表現されてました)させてしまった波動砲が2199ではガミラスの人々を救うのです。
間違った指導者を戴いた国民の悲劇、を描いた1974でのガミラス本土決戦も胸に響く結末ではありましたが、ガミラス側のキャラクターを掘り下げることによって彼らを「解かり合える存在」として描いてきた2199にとって、筋の通った決着だったと思います。
ついでにいうと1974でガミラス本星を滅ぼした後に古代と雪が口にした後悔は2199では地球側の先制攻撃という事実が明らかになったことによってなされているとも思います(ちと弱いか(^^;)
コロニー落としの失敗にめげず、今度はデスラー砲でのバレラス-ヤマトの破壊を敢行しようとするデスラー。
それを阻止すべく、異星のシステムをすんなりハッキングして波動コアを暴走させてしまうスーパーハッカーの森雪すげえ。^^;
いよいよというとき突然ノラン君は「貴女をここで止めれば俺も一等ガミラス臣民だ。」と雪を拘束し、外へ放り出します。
裏切り!?なんてはずはなく、彼は波動コアの暴走による死から雪を命を賭して守ったのでした。
「あのひとの本当の名を聞いてなかったな・・・」という最後の言葉を残して。(あ、ちょっと泣けてきた。)
暴走する波動コアを抱えたままデスラー砲を撃ってしまい、次々と誘爆を起こして崩壊する第Ⅱバレラス。
親衛艦隊も巻き添えを食って壊滅します。
やっとのことでたどり着いた古代とユリーシャはその状況に愕然としますが、不思議な力に導かれるように古代が雪を発見するのでした。
お互いの存在を確かめ合う古代と雪、宇宙空間に浮かび約束の地イスカンダルを見つめる2人のラストシーンは
劇場で見てて良かったと思わせる美しいシーンでした。

-デスラーの孤独-
23話のタイトル「たった一人の戦争」のたった一人とはデスラーのことと感じました。
デスラーの覇業の出発点はスターシアの存在。ビーメラ星で垣間見えたイスカンダルの使命、それは紛争によって滅び行く知的生命体の救済でした。
デスラーは自分のスターシアへの愛を成就させるためには彼女をそのくびきから開放しなければならないと考えたのでしょう。
そのため選んだ手段が軍事独裁国家ガミラスの武力統一による宇宙平和の実現。しかし、それは一部の元々虐げられていた者たち(セレステラとかね)には理想と受け取られた部分もありましたが、直接的に侵略の被害者(地球ね)のみならず内部にも権力の腐敗や体制の維持のために起る不幸な出来事(殲滅です)が付きまとい、とてもじゃないがスターシアが受け入れられるものにはなりませんでした。
回想でデスラーがスターシャに差し伸べた手を彼女が決してとらなかったことに最初からの拒否が表れていますね。
第22話「向かうべき星」でセレステラがデスラーへの「忠誠」を口にした際、デスラーは自嘲気味にその言葉を繰り返しましたが、あの時は彼のスターシアに対する忠誠がもはや届かないものであると知っていたのでしょう。(もしかすると守との仲にも気付いていたのかもしれない)
だから「鳴かぬなら・・・」ではありませんが、デスラーはヤマトのガミラスへの進攻を契機として首都バレラスと自分以外の政権中枢を灰燼に帰した後、無理やりにイスカンダルへの遷都と「大統合」(これにはデスラーとスターシアの関係も含まれます)を成すつもりだった。
孤独だねぇデスラー。1974でも一番ワルい奴。だったわけですが、旧作での彼は老い先のないガミラス星から地球へ移住するという国家国民の「希望」を背負ってヤマトと対峙していました。それゆえに、ガミラス本土決戦で行った天井都市をミサイルにしてヤマトの頭上に降らせるという狂気の行動もその切羽詰った背景では多少の情状酌量も出来ました。
しかし2199での彼の行動原理となっている独りよがりの「愛」は、いくら「原罪を背負う」覚悟があったってだれも納得しません。そもそもデスラーは臣民を愛してなどはいなかったのだから。

24話「遥かなる約束の地」
雪も戻ってデスラーも去り、いよいよヤマトは約束の地、イスカンダルへ。
真田、古代、新見、雪がユリーシャと共にスターシアの元へ赴きますが、スターシャは波動エンジンの兵器への転用を理由にコスモリバースシステムの引渡しを保留することを告げます。
ここで古代が抗議しようとしますが真田が諌めます。兵器転用のまさに当事者である彼だからこそ、その罪に悩み、ヤマトが波動砲に関して行ってきた行動に関しても自覚的で、沖田と同様に言葉ではなくその行動を見てほしいという気持ちだったのでしょう。
スターシアの意外な態度に動揺するヤマト艦内ですが、スターシアの決断を待つ間にまさかの海水浴。
ヤマトで水着回とは・・・第7章は製作が間に合わず、25話が10分間短縮されているそうです。
ヤマトで水着なんてケシカランヽ(`Д´#)ノ なんてことはなく歓迎さえする私ですが、
さすがに後回しにするならまずこっちだろと。

停泊するヤマトの艦橋で「フネはやっぱり水の上がいいよなぁ」と会話する古代と島のシーンがありますが、
1974の23話で敵の本拠地ガミラスの海に着水しているシーンの回収ですね。
よく聞く2199批判に「ヤマト側に緊張感や悲壮感が感じられん」というのがありますが、そういう人はどれだけ1974を確認して言ってるんでしょうかね。
古代が脳筋なのもあって、1974にこそそういう緊張感の足りないどころではないシーンなんていくらでもあるんだけど。
そんな中、お花畑でのユリーシャと雪の会話。(桑島さんの独演、上手い)
「コスモリバースには星の思いが託されたエレメントが必要、だからあなたたちに来てもらう必要があった。」だそう。
一方古代はスターシアと共にイスカンダル人たちが眠る墓地を訪れます。そこには「古代 守」の名が刻まれた墓碑が。
古代守は冥王星海戦の後、捕虜(生体サンプルって呼ばれてましたが)としてガミラスへ運ばれる途中、事故でイスカンダルへ墜落し、一命を取りとめはしたものの、余命は長くなく、この地で息を引き取ったとのこと。
スターシャから手渡され、ヤマトのクルー達にも公開された守の最後のメッセージには地球へ帰りたい思いと弟、進への想いが切々と語られていました。
これを知ってやっと泣けるようになった新見さんが痛々しい。

波動砲を兵器に転用してしまった地球を救うべきか苦悩するスターシャ。ヤマトがその旅を通じて、善き力の使い方と生き抜く意思を示したことはわかってはいるのですが、
彼女にはもう一つコスモリバースを渡すことを逡巡する理由があったのです。
それは守の記憶、魂とも呼べるものがコスモリバースの中核となるものであり、それを渡してしまうことは守との本当の別れを意味するものだったのです。
ここで、スターシャが守の魂に呼びかけるシーンがなかなか生々しい。なんか「あの人も来ていた」とか言ってるし。新見さんのことだよね。
しかし自分への守への未練と地球を救うコスモリバースを渡すことを天秤にかけちゃうって、見方によってはデスラーと同じじゃないのかと。悲しいね、女は。(いや男もですけど。)
結局、スターシアはヤマトを訪れ、コスモリバースシステムを与えること、それにはヤマトそのものを改造してコスモリバースシステムとするのだということを告げます。
また、かつてイスカンダルもまた波動砲による暴力で星々を支配した過ちがあることを打ち明け、地球人の未来に期待するとも。
そして旅立ちの日、イスカンダルから飛び立つヤマトの波動砲口には封印が。
この封印、パンフレットに画像つきで説明があるのですが、日本語が「時限波動爆縮放射器」となっていて、間違っています。(正しくは次元)
IMG_7888.jpg
パンフレットの誤植か、劇中で作業員が間違えて書いた設定なのか、はたまた「条約で封印したのは時限(以下略)である。新生国連宇宙軍艦隊が装備しているのは次元(以下略)だから条約違反には当たらない(ドヤ)」
という続編のための仕掛けでしょうかw だとしたら首謀者は大砲屋 南部に違いない。

去り行くヤマトを見上げ「さようなら、守」とつぶやくスターシアの手がおなかに・・・(゜Д゜)!
そうか、そういうことか。独り身の寂しさに耐えかねて瀕死の地球人を手篭めにするという、流行の肉食女子守は去り、忘れ形見を残していったと・・・

7章前半、23話はガミラス本土決戦、24話はイスカンダル到着と古代守のエピソードということで、ストーリー全体の中で占める位置は1974と2199と同じなのですが、展開を比べてみると見事に対になってます。
23話:(1974)波動砲でガミラス本星を壊滅 < > (2199)波動砲でガミラスの人々を救う
24話:(1974)古代守生きている ~ イスカンダルに残る < > 古代守死んでた ~ 地球へ帰る
それでありながら語られているテーマは共通していて、ここにも総監督はじめスタッフの、ヤマトの大事なところは残して新しい物語を作ろう、という意思が感じられました。

では後半、感動のフィナーレ(死語)へ続きます^^

宇宙戦艦ヤマト2199 第6章 「到達!大マゼラン」感想Part2 [宇宙戦艦ヤマト2199]

第六章感想の後半行きます。^^
ネタバレ全開ですので、未見の方はご注意ください。

第21話「第十七収容所惑星」
激戦を終え、傷ついたヤマトでは戦死者の宇宙葬が執り行われます。送られる棺にはザルツ人442部隊の女兵士のものも見えます。
沖田の弔辞も「目的は違えども死力を尽くして戦った両軍兵士の魂に安らぎを・・・・」となっていて、「地球のため命を懸けた全ての勇士・・・」とあった1974とは明らかな違いがありますね。
こういった視点は第10話のEX-178との協力でも触れられたことですが、21話と22話を通じて、それを一歩進めて、直接に敵対するものであっても、その精神のありようを垣間見て理解するというエピソードがちりばめられています。
一方次元潜航艦の中で目覚める雪はユリーシャと間違われて拉致されたことはすぐに気がつくようですが、
彼女がが積極的にユリーシャになりきろうと考えたのは、収容所所長のいわれ無き暴力からノーラン君を助けることが動機のようです。(雪が偽者とわかればノーラン君自身の立場はますます悪くなるでしょうし)
雪のお世話係りはエリーサ・ドメルさん。上手く人物配置してますが、この時点でドメルが散ったことは彼女に伝わっているのでしょうか・・・

一方ヤマトも物資の補給のため奇しくも同じ惑星へ(^^;
上陸前の偵察任務を命じられた古代はコスモシーガルに同乗してきたユリーシャに雪が目的の惑星にいることを告げられます。
それを聞いた古代は沖田に報告することなくユリーシャと共に惑星へ向け発進。いよいよ主人公らしい活躍が見られるのか・・・
しかしコスモシーガルには先の戦闘で死んだと思われていた伊東と藪が隠れており、古代とユリーシャに銃を突きつけます。
この2人何がしたかったんだろう、もうここまで来てイズモ計画派の立場は無いし、営倉がイヤだとしても宇宙の真ん中で何処へいけるわけでもないのに。
あと、ここでの、
藪  「森さんにコスプレなんかさせちゃって( ・∀・)-3)
古代「いや、その人は森君ではなくて・・・」
伊東「わかっています、宇宙人、ユリーシャでしょう?」
古代「違うんだ、いや、そうなんだが・・・(・ω・`)」
みたいなベタなコントは好きだ。薮よコスプレって良くぞ口にしたなw コスモシーガルを舞台に選んだのは、こういう狙いもあったのかね。
結局、薮が銃を暴発させたのが原因でコスモシーガルは不時着し、4人は収容所へ連行され、反体制派となったメルダ達がおこした反乱に巻き込まれるわけですが、混乱の中、伊東の退場は唐突だったですね。イスカンダル懐疑派の自分としてはちょっと寂しかった。それでもいまわの際には、一緒にいて守る形となったユリーシャに地球のことを託し、それに対してユリーシャも応えるようなそぶりを見せるので、何がしかの影響を与えるのかも知れません。
このあたり、イスカンダルに対して我々が救うに値する存在か見て欲しい、と言った沖田に対して、自分も含め、大きな犠牲を払ったヤマトに対して、イスカンダルもその責任を果たせ、と言っているように思えます。
私は沖田艦長なんかと違って凡人ですので、救済する力と意思をもった存在たるイスカンダルは、そういった態度を持っていて欲しいなと思ってますが。
一方古代は雪を発見するも、再び次元潜航艦で連れ去られるのを見ているしかなく、今日も「ゆきぃーー!」と叫ぶだけの簡単なお仕事。そして机をドン!(ハイ消えた~)
そして古代はユリーシャから雪の連れ去られた先はガミラス本星であること、そしてヤマトの目指すイスカンダルはガミラス本星との双子星であることを告げられるのでした!!!ジャーン。
もし2199で初めてヤマトに触れて、このシーンで初めて事実を知った人がいたら、どえらい面白いだろうなぁ・・・
いや、亜空間ゲートネットワークとかのくだりでヤマトがガミラスにどんどん向かってきているという説明はあるわけだし、それは無いか(^^;

第22話「向かうべき星」
22話は主に雪の視点を通じてガミラス側の思惑や事情が語られます。
収容所を開放したガル・ディッツら反体制派とヤマト幹部との会談が行われ、ヤマトにはガミラスとイスカンダルについて色々な情報が得られたようです。
ただ、大事すぎていろいろネタバレしそうたからなのか、沖田の艦長日誌に形を借りたナレーションだけで済まされていますが(^^;
それはいいとして、会談の席にいたエリーサさんと沖田の会話が無かったのが残念。それを想像するのも楽しいけれど、ドメルという男の物語を締める場面として、総監督がどのような場面を用意したのかにすごく興味があったんだけど。
また、ガル・ディッツはいつの間に明確にデスラーに叛旗を揚げたことになってるのかな?収監の原因はデスラー暗殺事件なんでしょう。罪状は晴れないのか。まぁ、それを(親衛隊派の言いなりになって)きちんとしないデスラーに対して愛想をつかしたということかも知れませんが。
デスラーに敵対することでは共通する両者ですが、共闘までは叶わず(そもそもヤマトは積極的にガミラスと戦いたくは無い)、連絡将校としてメルダをヤマトへ残し、彼らは旅立って行きます。

一方、雪はユリーシャとしてデスラー総統と会見します。
しかし21話から前兆はあったが22話はかなり作画が微妙です。このシーンの冒頭、遠目に見えるデスラーなんか髪形がアフロに見えたわw
今までがまさに劇場版レベルだっただけに残念です。最終章はふんばって欲しいです。
会見の帰路、雪はガミラスから見上げたイスカンダル星を「月」と口にしてしまい、お付のノーラン君にニセモノであることを気付かれてしまいますが、彼は身分がどうあれ雪に崇拝の感情を抱いている様子。膝枕上死フラグか・・・
宿舎?に着くとセレステラが待っており、雪とお茶することに。
お茶の給仕をするヒルデ(メイドコスVer.)やノーラン、そして自分もガミラス生まれではないことを明かし、それらの人々が種族を超えて同じガミラス人として強力な統治の下、恒久な平和を享受する。それこそが真の救済であると語ります。(これをパクス・ガミラーナといいます。試験に出るのでおぼえておくよーに)
デスラーはそれを実現できる人物であり、自分では何もせず、ただ試すだけのイスカンダルとは違うとも。
セレステラがスターシアを嫌う理由はこれだったのですね。
しかしセレステラがデスラーの志を語る背景では、デスラーが籠の中の青い鳥を縊り殺す様子が描かれます。青い鳥の象徴はイスカンダルか、ガミラス国民そのものか・・・いずれにしても彼女には大きな失望と不幸が待っていそうです。
ドメルの国葬が挙行され、デスラーは会場を埋め尽くす国民に向け、ガミラスとイスカンダルとの「大統合」を行うことを発表します。古に2つに分かれた民族が長き時を超え再び一つとなる「大統合」、それはガミラスにとっての宿願であり、未来に向けての「希望」となるもののようです。
デスラーにとってのユリーシャを手中にする目的は、第三皇女たるユリーシャが「大統合」を承認したという既成事実を国民に信じさせることにあったのですね。
文化的にガミラス国民の崇拝を受けており、救済を名目にいろいろとちょっかいをも出してくるイスカンダルという存在は、デスラーにとって目の上のたんこぶのような存在なんだろうな。大統合という名目で取り込んでしまうのが波風立てずにイスカンダルを無効化する戦略ということでしょうか。

ヤマトでは古代が南部の提出した森雪の救出作戦案を却下してしまいます。前回、ユリーシャを乗せたまま収容所惑星へ行くような行動を見せた彼ですが、その性格から、ともすれば公私混同となるような作戦は認められなかったのでしょう。
しかしその後、コスモゼロ格納庫でやっぱり「今週の壁ドン!」をやってましたけど。
そんなやさぐれ戦術長を尻目に、食堂では山本玲、メルダ、ユリーシャが奇妙な女子会。
マゼランパフェをつつきつつ(オムシス直ったんだね。)コイバナに興じる3人娘のシーンは劇場での初見ではさすがにいかがなものかと思いましたが、奇しくも地球人(それもいろいろあったらしいマースノイド)とガミラス人、イスカンダル人がこうして親交を深めるさまは、政治的戦略としての「大統合」なんてものではなく、身体感覚としての「融和」の象徴なのかもしれません。
いよいよイスカンダル、そしてガミラス本星のあるサレザー星系への最後のワープを前に、沖田はクルー達にあらためてこの旅の目的を語ります。
「イスカンダルは希望であり、その希望をヤマトが携えて帰ることを地球は待っている。」と。
ワープを終えたヤマトは静かな星系内を進みますが、そこへデスラーが遷都のために用意された「第二バレラス」から放った謎の光条が迫ります。
この光線、タラン(兄)が言ってた波動砲と似た新兵器なのかな?、それとも・・・
またこのシーンでのBGMは「さらば」で使われた「デスラー襲撃」でありまして、ヤマト楽曲の中でも屈指の名曲だけに盛り上がることこの上ないです。
(彗星帝国のフレーズが入っているところが違和感ありといえばありですが)
かつてない引きのシーンで終わった第6章ですが、次回第23話のタイトルは「たった一人の戦い」。たった一人とは誰?普通に考えれば雪ですが、独り彼女を救出に向かう古代かもしれない、いやもしかしたらデスラーのことかも知れませんね。
遂に完結する第7章「そして艦は行く」は8月24日公開。
では。

宇宙戦艦ヤマト2199 第6章 「到達!大マゼラン」感想Part1 [宇宙戦艦ヤマト2199]

宇宙戦艦ヤマト2199の劇場公開も全7章のうちもう6章。劇中のヤマトクルーと同じく「ここまで来たんだ」という気持ちにさせられたり。そんなわけで少し遅くなりましたが感想を書いてみます。
もちろん今回もネタバレ御免ですので、未見の方はご注意ください(*^_^*)
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第19話「彼らは来た」
冒頭、次元潜航艇のブリッジからガミラス本星を見つつデスラーはつぶやきます。
「この星にしがみついて何になる」
遷都計画のことでしょうか、しかし1974のようにガミラス本星が寿命を迎えている様子もなく、何のために遷都を行うのか、何処に遷すのかは謎のまま。

総統暗殺の嫌疑も晴れ釈放されたドメルも含めての御前会議、亜空間ゲートネットワークのハブステーションであったバラン星崩壊により、基幹艦隊3000隻はガミラス本星から90日の彼方に置き去りになっていることが明らかにされます。疾風ウォルフなら1ヵ月は縮めそうですが(^^;
余談ですがこの90日とか3ヶ月って言うのは地球の単位に翻訳されているのですよね?
最初の方ではズピストとかプラードとか天体にガミラス語の固有名詞が出てきてたのにいつの間にか大マゼランとか天体の固有名詞も地球のそれに翻訳されていることに少し違和感を感じます。
あらためてヤマト討伐の命を総統自ら下されたドメルではありますが、与えられた戦力は旗艦ドメラーズIIIの他には空母が4隻のみ。
兵士達も老人と子供ばかりという編成。首都防衛艦隊はあの親衛隊が牛耳っていて、国軍の将であるドメルには総統勅命といえ戦力は預けられないということのようです。
また、デスラーは「エルク、君にはもう一つ頼みがある」とファーストネームを呼び、もう一つの任務を託します。それはヤマト乗っているユリーシャ・イスカンダルの拉致。14話「魔女はささやく」はこの伏線になってたのですね。
その任務を実行するために選ばれたのがザルツ星義勇兵第442特殊小隊の4人。前章の343空のソード3と同じくヤマト2199ではこういう名称には必ず意図があるのですが、調べてみると442部隊の元ネタはアメリカ陸軍第442連隊戦闘団、第二次大戦のヨーロッパ戦線において最も勇敢に戦ったという、「日系人」で編成された部隊でした。
交戦国日本にルーツを持つ彼らは祖国アメリカへの忠誠心を示すため危険を顧みず戦い、武勲と同時に損耗も激しかったことで有名です。
ガミラスの中で2等国民と見下される存在のザルツ人がその忠誠心を示すため、危険な任務を行う「特殊部隊」を自ら志願する「義勇兵」部隊の名前として見事に符合しますね。
それでも被占領国民ということで不信の目を向けるガミラス人に対して、彼らが祖国ガミラスへの忠誠の証として国歌「永遠に讃えよわが光り」歌いはじめ、やがて部隊全体の団結を象徴するような合唱になっていくシーンは胸を打ちます。
第1話でのゆきかぜのクルーが「銀河航路」を歌いつつ絶望的な戦いに身を投じていくシーンとの対比していると考えると感慨深いです。
そう、ここにきてガミラス対ヤマト(地球)の立場は逆転したといえるでしょう。
物語の初め、遊星爆弾によって故郷を焦土と化され、圧倒的な戦力の前に敗れ去る地球は太平洋戦争末期の日本の姿と重なります。そして今章で描かれる7色星団の戦いはパンフレットの序文に氷川竜介氏が書かれていたように、太平洋戦争でのミッドウェー海戦を下敷きにしており、空母4隻を擁するドメル機動部隊もちろん日本を象徴しています。史実と同じく、この戦いがターニングポイントとなるのでしょうか(知ってるくせに白々しいw)

ヤマトでは岬に憑依したユリーシャと沖田との会談が行われます。
ユーリーシャ曰く、「波動エネルギーは星々を渡るためのもの。武器にしてはいけない」と。
そして沖田は波動砲は身を守るためのものと主張します。
艦長室にある「罪と罰」は目的のためなら手段は正当化されるのか?。というこの命題を表しているのですね。
また沖田はイスカンダルが困難な旅をヤマトに課すのは我々が救うに足る存在であるかの試練と理解しており、全てを見届けて判断してほしいと語ります。
オーバーロードですねえ。指が7本あったりしてね。
1974でも同様のことはスターシアから語られてたけど、自由や尊厳は勝ち取るもの、というのはそのとおりだとして、その過程で双方にたくさんの犠牲が払われているんだよね。
イスカンダルのやり方もやっぱり目的による過程の正当化という側面があるんじゃね~の?

そして沖田はヤマトの進路を宇宙の難所、七色星団へ向けます。理由は語ってたけど、結局ヤマトは1隻きりなわけで、必ず数に優る敵を破るには利用できる地勢的要素が不可欠なので選んだってことかな。結果論だけど。

そして名将は名将を知る。の諺どおりドメルもまた艦隊を七色星団へ。
3隻の多段空母、戦闘空母、ドメラーズⅢの5隻が単縦陣を組んで進発していくシーンは奥行きがあって映画館の第スクリーンに映える構図でしびれます。2199のレイアウトはすごく劇場を意識して作られているように感じます。

大荒れの七色星団宙域で猟犬フラーケンの次元潜航艇に発見されるヤマト。ドメルはまずグリーンの第一空母バルグレイより戦闘機隊を発進させます。
劇中では1カットだけなのでちょっとわかりにくいのですが、バルグレイはまず本隊から先行しした位置で戦闘機隊を発進させています。
本隊の位置をつかませず、且つヤマト艦載機を引きずり出すための作戦行動ですね。
まあ、そうして孤立しているために最初にコスモファルコン隊に沈められるわけですが。
ガミラス戦闘機の接近を察知したヤマトもコスモファルコンを発艦。
再び相見える沖田とドメル。2199のドメルはケツアゴが控えめですが、ここでの虚空を超えてにらみ合うシーンでのドメルは1974でのタイガープロまんまの作画が大迫力なのであります。
デスラーの独白から始まって、ガミラス国歌や、艦隊の発進の動のシーンとヤマトのカップル達や失われた家族の写真を見つめる両雄の静のシーンがうねるように連なる構成が素晴らしいエピソードでした。

第20話「七色の陽のもとに」
いよいよ決戦の時、めまぐるしいので時系列に各シーンで思ったことを。
【戦闘機隊の空中戦】
雲がたなびく7色星団(笑)で遭遇する両軍の戦闘機隊。
加藤隊長の「命落とすな敵落とせ」の号令でバンクしつつ(宇宙なのに)敵に襲い
掛かるファルコンが文句なしにかっこいい。
やっと活躍の場が来た航空隊、もう南部に文句は言わせない。
ただ、散っていくパイロット達の印象が少し薄い。これまで目立たなかった隊員ばかりがターゲットになっているようで、唐突な感じが否めません。
【急降下爆撃機スヌーカ】
ファルコン隊がおびき出されたところで、チート秘密兵器「物質転送機」により登場。実体化するときのキュイーンって効果音が昔のまんまで嬉しいです。レーダーを破壊して次の作戦につなげる描写もよく出来てます。
【ドリルミサイル】
ここもBGMと効果音が昔のまんまで嬉しくなったポイント。そして2199での処理担当は新見女史+アナライザーコンビ。
営倉から出るときの新見さんの姿は日曜夕方に放送できるギリギリかもしれないエロさであります(^^)
元々兵器じゃなくて民生品だからメンテハッチから易々と進入できた、という追加設定は自然ですごく良いですね。閉じとかないのはドメルの落ち度でもありますが。(^^;
【森雪の拉致】
”ザルツ人(シュルツとゲール)の肌が地球人と同じ色”、”森雪とユリーシャ(サーシア)が瓜二つ”、という事実は、旧作においてはほとんどどうでもいい事柄でした。それを2199では前者はガミラス側の勢力やキャラクターに深みを与える設定とし、後者は物語を引っ張る謎のタネとして上手く昇華させていました。
しかし、ここに来てまさかその1974へのオマージュ的な要素を、逆に大きく1974のストーリーから飛び出してみせる道具立てに使うとは・・・やられた!って感じです。
ユリーシャと間違えられ次元潜航艇で連れ去られようとする雪を追って、古代がコスモゼロで第一格納庫から強引に発進するシーンは短いけれど屈指のメカ描写シーンです。これだけでごはん3杯いけます。
今回の古代は「ゆきぃーー!」と叫ぶだけの簡単なお仕事。あと壁ドン!ね。

しかし惜しいのはこの森雪拉致のパートが間に挟まってしまったためにドリルミサイルの印象が散漫になってしまったこと。
1974ではドリルミサイルがどんどんヤマト内部に入ってきて、切り札の波動砲も撃てないジレンマとこんなのが内部で爆発したら・・・という恐怖感に物語の焦点が当たってたから強い印象を残してるんですよね。
【雷撃機の襲来】
ヤマトの喫水線あたりに魚雷(ミサイルだけど)が水しぶきを上げる演出は理屈は別にして面白かったです。
ただここも波状攻撃を受け続け、さしものヤマトももう駄目かも!という絶望的な危機感が足りなかったような・・・
そのためかコスモファルコン隊が漸く帰還して雷撃機を蹴散らすカタルシスも今ひとつ感じられませんでした。チョイ不満。
【逆転劇】
しかし波動防壁無しでも爆撃機と雷撃機の大編隊の攻撃を耐え抜くとは、あいかわらずハンパ無いタフさのヤマト。ドリルミサイルを反転させて艦隊戦を挑んできたドメル艦隊にぶつけるのは1974と同じですが、ドメル艦隊が単に避け損なって自滅したのではなく、砲雷長 南部の狙撃による誘爆で戦闘空母と第3空母を斃しており、より沖田のねらいが明確に描写されています。
【ドメルの最後】
機動部隊を失い、旗艦ドメラーズIIIとヤマトの一騎打ちとなります。普通に考えればあちこち損傷しているヤマトと無傷の超ド級戦艦ですからまだドメルに分がありそうですが、沖田は7色星団の地勢(イオン乱流)を利用した罠にドメルを誘い込みました。
行動不能のドメラーズIIIを捨て、艦橋部のみで自爆による最後の戦いに臨むドメル。部下に総員退艦を命じますが、当然誰もその場を去ろうとはしないのでした(;;)
ドメルと沖田、最初で最後の会談。お互いの能力を認め合う2人、そして勝敗が決した以上、これ以上の戦いをのぞまないと説得する沖田に、ドメルは「ここで引けば死んで行った部下達は無駄死にになる」と己の信念を貫きます。余談ですが1974では「この戦いにはガミラスの命運がかかっている・・・」という表現になっています。幾分「個」の方によっているのはガミラス側に描かれた色々な事情を反映しているんでしょうねぇ。
自爆して砕け散るドメル。しかし間一髪で真田により波動防壁の修理と展開が間に合い、艦底に大穴どころか第三艦橋も原型をとどめているという軽微な?被害でに終わるのでした。嗚呼。

全く新しい雪の拉致というエピソードを入れた上で、1974と同じく2話で描ききった7色星団の戦い。まさに息つかせない展開と迫力の戦闘シーンに大満足・・・ではあるのですが、ドメルのとった作戦行動のわかりやすい描写とか、個性的なドメルの部下たちにももうちょっとスポットを当てて欲しいとか、やっぱりもうちょっと尺を使って見たかったな、という思いがあるのも確かです。

ということで雪がいなくなり、ユリーシャが覚醒するという、ヤマトをめぐる「状況」が旧作とは決定的に異なってしまい、物語は未知の領域に入っていくのですね。
では、感想Part2に続きます(^^)/

宇宙戦艦ヤマト2199 第5章 「望郷の銀河間空間」感想その2 [宇宙戦艦ヤマト2199]

暴走気味に宇宙戦艦ヤマト 第五章 感想その2、いきます。

ネタバレ上等で書いてますので、未見の方はご注意下さい。

17話-記憶の森から-
ビーメラ4で手に入れた波動コアには一挙に3万光年を跳躍し大マゼラン雲に至る亜空間ゲートの情報が収められていた。
ヤマトの旅の遅れを一気に取り戻す仕掛け。ここに来てそれがご都合主義的に感じられないのは、これまでに丁寧に(1974での矛盾も含め)状況や設定が説明されてきた賜物でしょう。
そして亜空間ゲートの管理者は「ガミラス」。
あまねく知的生命体の救済活動のためイスカンダルがこのゲートを作ったとすれば、ガミラスはそういった技術面を担当する種族だったのかな?

波動コアの情報に従い亜空間ゲートに到着するヤマト。しかしこれをを使用するのにはシステム衛星での再起動が必要だということで、真田、古代、雪が作業に向かいます。
しかし人選がおかしかないか真田さん、古代は護衛としてあとはアナライザーだろJK。
衛星内部にはレトロなロボットが巡回中。このロボットがエピソードの下敷きになった1974の第18話「浮かぶ要塞島!!たった二人の決死隊!!」に出てきたものと同じデザイン。クスリとさせられるファンサービスですね。(^^)

雪は前話で伊藤に突きつけられた、自分がユリーシャかも知れない、という疑惑に悩んでいる様子。
その疑惑は中原中也の誌「汚れっちまった悲しみに」を雪が知っていたという事実と、真田が真実を明かすことにより晴らされます。
ユリーシャと雪は1年前に同じ事故(テロ?)に巻き込まれ、雪は記憶を、ユリーシャは意識を失ってしまっていました。
そのためにイスカンダルの正確な位置はわからず、ユリーシャはヤマトの自動航法装置に安置され、その記憶を元にヤマトの航路は決定されていたのでした。
その事実を知っていたのは真田と沖田のみ。これに関してユリーシャに対する措置は随分と非人道的なことという論調で語られていたけど、私にはそれほどのことかいな、という気がしました。
脳髄だけにして生体コンピューターにしているわけでもなく、確かに彼女の同意は取れてないけれども、ある意味彼女の使命を果たさせるための措置でもあるんだし、そんなに酷いことかなぁ、という感覚でした。(私が鈍感なのか)
それよりも記憶を失った女の子にその事情も説明せずに放置ってどうなのよ土方さん。
ヤマトの航路が実は定まってない、っていう事実は絶対の秘密にしておかなきゃならないってのはわかるが
(知れたら伊藤や新見で無くとも反乱したくなるぞ)ある意味当事者の雪にだけは教えてあげないと可哀そうだよ。
とはいえ雪とユリーシャがそっくりということも含めて、雪の記憶が戻ることがまだ明かされない物語のキーになっているのかも知れませんね。
ヤマト2199での大きな謎の1つであった雪とユリーシャの関係がひとまず解かれたところで、同じ中原中也の詩集から真田と古代の兄守、それと新見女史の過去に移って行きます。
あの詩集は守の持ち物だったのですね。
前章にもそんな描写がありましたが、新見女史は守と付き合っていました(^-^)
しかし学生時代の新見女史がむちゃくちゃ可愛いのですよ。お花のピン止めなんかしちゃってもー
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ただ、メ号作戦の前には別れたそうですが。たぶん守の方から距離をとったんだろうな、新見女史はまだ写真持ってるし。
するとあっちでああなってるとするといろいろややこしいな、もう尺もないはずだろうにどうするんだろ(^^;
1974じゃあ随分迷ってましたが、今回はあっさり中枢に到着する一行。
そこで古代と雪を置きざリにして、起動作業をスマホ?で行う真田さん。しかし、起動の瞬間に真田いる部屋は中性子で満たされてしまうことが判明。
だから人選は良く考えろと(ry
そんな中、真田は守ると自分のことを静かに語ります。二人は親友でした。それは詩と方程式という関係。ええと、すみません。よくわかりません。
真田からは古代に対しての自責の念が語られるのですが、1974のエピソードとは少し形を変えてメ号作戦が囮作戦であったという設定が生かされています。
メ号作戦の真の目的を知っていたのにそれを守に伝えられなかったことで、自分が親友を死地に赴かせたと悔やむ真田に古代は「兄はそれでも行ったと思います」と答えます。
親友である真田がそれを思わないはずはありません。しかしそれをたった一人の肉親である古代に言われたことで真田はどれほど救済されたことでしょう。
真田が亡き親友につぶやきます。「古代、お前の弟は立派な男になったよ」(うるおぼえ)
「兄は、兄はどんな人だったんですか?教えて下さい!!真田さん!!」・・・(´;ω;`)ブワッ

結局、真田さんは中性子を部屋の床に溜まっていた水に潜ることで遮蔽し、事なきを得たのでした。
(確かに水は中性子の遮蔽物として理想的ではあるのだけど・・・)
ヤマトに帰ったあと中原中也の詩集を古代に渡す真田さんですが、古代はそれを拒みます。
これはあなたが持っているべきだ。なーんてことを台詞で言わせない演出が素敵です。

2199独自の伏線回収や1974の矛盾の解決をしながら、ヤマトの芯となるような大切なエピソードはしっかりと描いている素晴らしいアレンジだったと思います。

18話-昏き光を超えて
ドメルは軍事法廷で総統暗殺の首謀者として死刑の判決。
ヒス副総統の服装が1974の第21話「ドメル艦隊決死の挑戦状!!」の時と一緒だぁw
こんなの前日に復習してないとわかんないぞ。

ヤマトでは再起動した亜空間ゲートの突入の準備を進めています。
しかしなんといってもゲートの管理者は「ガミラス」何があるか(あるでしょ)わかんないのでまずは偵察ということに。
偵察機はシステム衛星に放置されていたツヴァルケ。メルダの乗ってたのと同型だが、まあ、軍用機ってのは2-30年は現役だったりするからね。
志願したパイロットは篠原。
ここで山本玲ちゃんが「偵察は戻ってくるのが任務」と。お兄さんの明生は帰ってこなかったからね・・・
実は篠原はその明生にパイロットとして憧れていて、今回の任務にも明生と同じ「ソード3」というコールサインを付けているという関係があるのでした。
ちなみに343空のソード3。元ネタはこれ。
Wikipedia 第343海軍航空隊(剣部隊)
発進する篠原機、偵察に与えられた時間は180分、それが過ぎればヤマトは迂回航路でワープしてしまいます。
ゲートを抜けた篠原機はガミラス艦艇で埋め尽くされた宙域に飛び出します。
デスラー暗殺の後、ゼーリックがバラン星で大規模な観艦式を行っていたのでした。
ヤマトのワープまで残り時間あとわずかになる中、篠原はマゼラン星雲へ繋がるゲートの存在を確認し、帰還しようとしますが不審な行動に攻撃を受けてしまいます。
ここで1974の第4話「脅威の世界!!光を飛び越えたヤマト!!」の山本機帰還エピソードを回収ですね!(^^)
ま、尺の関係なのか着艦シーンは省略でしたが・・・玲ちゃんが必死に誘導するというシーンも見たかったなぁ。
ゲートの向こうには無数のガミラス艦艇居る。この事実を知り当然迂回を選択すると思いきや、沖田は突入を決意します。
「これが沖田戦法!」
大艦隊の中を孤立無援で突破する、というシチュエーション自体は15話のドメル艦隊戦と同じで、またそこを批判している人もちらほら見かけるけれど、実は同じではない。
今回は偵察を行い、作戦を練った上での敢行なのだ、しかし成功の確率は高くない。傍からは無謀な戦いのようにも見える。
しかしヤマトの目的はただ生き残ることではない。全地球の存亡をかけて、1年以内にコスモリバースシステムをイスカンダルから地球へ持ち帰ることだ。そのために亜空間ゲートを使い3万光年を一気に跳躍することはここで散ることを片方の天秤にかけるほどの価値があるのだ。
密集体系のガミラス艦隊の中を突撃するヤマト、ガミラス艦隊は同士討ちの危険をはらんだ状況になりますが、
ゼーリックはかまわず攻撃を指示。
傍らにいたゲールは愕然としますが、あんた10話で同じことやってたよねぇ。まあ、あの時は被害が最大1隻だと計算できているのと、ザルツ人部隊だったのとか、彼なりに判断基準があるのでしょうかね。
奮闘していたヤマトですがやがて傷つき、バラン星の雲の中へ沈み行きます。
これを見て上機嫌の若本 ゼーリックの前に暗殺されたはずのデスラー総統から通信が!
暗殺計画の真の首謀者はゼーリックで(まあ、わかってたが)セレステラが事前に察知していて、暗殺されたのは影武者だった!
ちなみにデスラーはフラーケンの次元潜航艇にいるもよう。前章での総統命令ってこれだったんだ。つくづく無駄な台詞の無いシナリオだな。
ここでのデスラーがかっこいい。最後は若本節まで真似てくれます。すごいなぁもう全員山ちゃんでいいよ。
言葉を失い、取り乱してなおもクーデターを続行しようとするゼーリックですが、突然後ろからの銃弾に斃れます。
撃ったのはあのゲール。「逆賊が!」と言い捨てるゲールの行動はデスラーへの純粋な忠誠か、失脚した上司を切り捨てる計算か。
この隙を突き、ってことではないでしょうが、ヤマトがバラン星から浮上!一気にゲート前まで駆け抜けて反転し、波動砲を発射します。
「当らん!」と余裕のゲールですが、狙いはガミラス艦隊にあらず、バラン星の中心にあるゲートシステムのエネルギー機関なのでした。
そして重力アンカーを解除したヤマトは波動砲の反動でゲートへ突入します。あぁ、新米の数少ないは活躍の場が・・・
波動砲の直撃を受けバラン星は多くのガミラス艦艇とゲートシステムを道連れに崩壊するのでした。

そしてゲートを抜けたヤマトの前には大マゼラン星雲の煌きが広がっているのでした。

バラン星突破のエピソードということで、1974の第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」にあたります。
全天に展開するガミラス艦隊の迫力は劇場で見てよかった!と実感しましたねぇ。
また音楽の使い方が素晴らしかったです。
最初のゲート突入からバラン星へ沈むまでは2199のNewアレンジである「ヤマト渦中へ」なのですが、後半の復活から波動砲発射に至るところはオリジナルの「ヤマトのテーマ」が流れるのです。
ここぞ!ってところでの音楽の絶妙な使い方に鳥肌が立ちました。
また、今回の展開によって、その強大な軍事国家ぶりか描かれるにつれて増していた、「ヤマトはどうやってガミラス帝国に打ち勝つのか?」という疑問についても、戦略的に解答が用意されました。
ゼーリックによる観艦式挙行でバラン星に終結していたガミラスの予備兵力はすべてゲートシステムの崩壊によりヤマトから見てはるか後方へ置き去りになってしまいました。
ヤマト自身はいまだに知らないことですが、イスカンダル=ガミラスまで、戦力の空白地帯を往くことになるのでしょう。
次章ドメルがヤマトへの決戦に空母4隻と旗艦のみで臨む状況も見事に理由付けられました。
第五章は伏線の回収もありいろんな要素がきれいにはまっていて、スタッフの皆さんは頭から煙の出るぐらいこのヤマト2199という物語を考えつくしているのだろうなと感じました。

次章はいよいよ七色星団の戦い!予告にはしっかりアレの姿が(^^)/
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公開は6月15日。
では。

宇宙戦艦ヤマト2199 第5章 「望郷の銀河間空間」感想その1 [宇宙戦艦ヤマト2199]

日曜日、宇宙戦艦ヤマト2199 第5章を見てきました。いまだ余韻に浸っています。えがったー(^^)
映画館で入手した次章のフライヤーにはコミカライズ版の作者むらかわみちおさんのイラストが。
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こういう映画らしいポスター、最近じゃ見ませんよね。

というわけで当ブログ一番人気のコンテンツ ヤマト2199感想文です。(模型ブログなのに・・・)

今回もネタばれ上等なので未見の方はご注意ください。


第15話-帰還限界点-
セレステラ曰く、「ヤマトにはイスカンダル人が乗っている・・・」とまたミスリードしてくれちゃっても~。
第4章の冒頭はドメル艦隊対ガトランティス艦隊の戦闘が、ドメル一家(笑)の親しみやすさもあってヒロイックに描かれていましたが、今回は対照的にギムレー率いる親衛艦隊による反乱惑星への無慈悲な(流行ワード)大虐殺がガミラス国歌をバックに行われ、ガミラスの昏い部分が強調される場面となっています。
ヤマトはといえばドメルによる威力偵察とOMSISの故障とで艦内の士気低下が表面化しているうえに、加藤隊長と真琴ちゃんの良い雰囲気を見せ付けられ周りはますますダークにw

ドメルは地勢を利用し、大艦隊で包囲する王道且つ必勝の作戦でヤマトを迎え撃ちます。
「獅子は兎を狩るにも・・」が彼の信条なのでしょうし、戦術的にも絶対に正しい。
ピンチを迎えるヤマト、慌てて対応する真田副長をたしなめつつ艦橋に降りてくる復活の沖田。
このシーン、見たかった画ですねぇ!
「死中に活を見出さねば、この包囲を突破することはできない!」
沖田は波動防壁を最大展開しつつドメル座乗の旗艦ドメラーズIIIのみを目標とした一点突破作戦を敢行。
これを見てドメルが「ヤマト、侮り難し。」名台詞の応酬が熱い。
後者はもちろん原型となった1974の15話「必死の逃亡!!異次元のヤマト!!」から。
満身創痍の上に増援艦隊が現れ万事休すと思われた時、ドメルにはヒス副総統から帰還命令が下り、攻撃は中止。
ヤマトは間一髪危機を脱します。
大迫力の戦闘シーンもさることながら人物の作画がすごい。
前半で島を篭絡しようとする新見女史のクネクネ感や自信に溢れ、勇躍と指揮を執るドメルはどちらも色気たっぷり(^^)
ドメラーズIIIとヤマトが舷側をこすり合わせて行き交う瞬間に沖田とドメルが睨み合う漢の形相も素晴しい。
実際に互いが見えてるわけはありませんが、こういう熱い演出がぴたりとはまるエピソードでした。

第16話-未来への選択-
熾烈な戦闘を切り抜けたのものの、過労で再び倒れる沖田。
ヤマトはなんとか補給を行うべく惑星ビーメラ4へ。
ビーメラですよ。設定がアレなもんで外されると思っていた、1974の第16話「ビーメラ星地下牢の死刑囚!」をここで拾ってくれるとは。
古代、平田と岬が惑星の調査に向かう中、保安部の伊藤と新見女史は画策した反乱を実行に移します。
事前に仲間に引き込んだ島を艦長代行としてヤマト計画を中止し、ビーメラ4への移住を前提としたイズモ計画を復活するというもの。
幹部メンバーは保安部に拘束されますが、反乱を断罪する雪に向かって伊藤が「イスカンダル人のくせに!」(台詞はうろ覚え)と暴露。証拠は記憶の件(何で知ってるの?)と例のコンパクトにスターシアからのメッセージが入っていたこと。
しかしまあ、伊藤がこれを言い出したことで逆に雪=ユリーシャ説が完全に否定されたなと確信しましたねw
ちなみにそのメッセージとは「あまねく星々の知的生命体の救済、それがイスカンダルの進む道」というもの。
なんか同じようなこと言ってた宗教団体もあったね。

一方古代たちは途中巨大昆虫に襲われながらもビーメラ4先住民の遺跡に到達します。
ここでアナライザーがオプションの強化外骨格を使って岬を守りつつ撃退しますが、そのあたりから岬はユリーシャ憑依状態。
ユリーシャの言動はかなり天然さんなのですが、やっぱり王女様だからなのかな
(長姉はまともなようですが)
遺跡には400年前に飛来したイスカンダルの宇宙船と波動コアがありまして、
それを前に岬(ユリーシャ)曰く、「イスカンダルはやってきた、その使命は救済」
大事なことなので2回いいました。ってことですか。
しかしその救済は失敗したらしくビーメラ文明は滅びた様子ですが。
この「あまねく知的生命体の救済が使命」ってことを考えててふと思い出したのが第9話「時計仕掛けの虜囚」で敵に囲まれた際に起動するオルタの自爆装置が働かなかった理由。
少なくとも一人はいた味方とはアナライザーのこと。と解釈していたのですが、実はオルタを知的生命体と認めたユリーシャ・イスカンダルではなかったのかと。

ヤマトでは古代たちを置き去りにしようとする伊藤がそれを拒む島に銃を向けますが、新見女史が身を挺して阻止します。
「もうこんなことは終わりにしましょう!」床に崩れ落ちながら訴える姿にそこはかとなく昭和の香りがしました。
第4章でも垣間見えましたが、新見女史はクールに見えて実は女の脆さを一番持ってるんじゃないかなぁと。
PVにもあった「これだから女は!」と自分の株を下げまくる伊藤ですが次の瞬間、第一の部下のはずであった星名君に撃たれます。
実は星名君、藤堂長官の勅命でイズモ計画派に潜入してたというわけでした。
もちろん島も星名の協力者として反乱に加担したフリをしていただけ。星名の「表返ったんですよ」の台詞が分かりやすくて良いですね。
しかし島役の声優 鈴村健一さんは上手い。島が「演じている」という雰囲気を見事に台詞の中に込めてましたもの。(演じていることを演じるって・・・)

そんなわけで反乱も鎮圧されたヤマトに帰還した古代に雪が抱きつきます。ポカンとしつつ受け止める古代。
いやあ、あいかわらず存在感の薄さがハンパないw
この抱擁も1974のビーメラ星エピソードのオマージュですね。ただし失恋するのはアナライザーじゃなくて南部&山本玲に変ってましたが(^^;
ビーメラ星を舞台に1974終盤エピソーであった反乱話を絡めながら、第5章後半の謎解きと大仕掛けに向けて完璧な前フリを準備したエピソード。
緻密な構成に恐れ入りました。

というわけで、今回のヤマト2199の感想記事は、次回に続くのだ^^
では。

宇宙戦艦ヤマト オリジナルと2199のエピソードを対比してみた。 [宇宙戦艦ヤマト2199]

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宇宙戦艦ヤマト2199の公開が始まってから、ヤマト熱が再燃しております。(復活編も見てなかった不義理なファンでした(^^;)
劇場に見に行く度にこのブログでも感想らしきものを書き散らしていますが、その中でオリジナル(1974)エピソードでは第何話にあたって・・・みたいなことにを言ってたりします。
ヤマト2199も14話まで回を重ねてますので、ふと思いついてそのあたりを整理して対比表にしてみました(^^;
あくまで私の記憶と感覚で両作品のエピソードを関連付けてます。
ストーリー展開がほとんどそのまま、というのもあれば、1シーンだけ共通というものもある感じです。

【宇宙戦艦ヤマト 1974/2199 エピソード対比表】
2199タイトル 1974タイトル 共通点 相違点
1 イスカンダルの使者 1 SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト 冥王星会戦、カプセル回収 イスカンダルの三姉妹!
2 号砲一発!! 宇宙戦艦ヤマト始動 クルー、ヤマトへ乗り込む。 戦艦大和の沖縄特攻エピソードはありません。
2 我が赴くは星の海原 3 ヤマト発進!! 29万6千光年への挑戦!! 発進、巨大ミサイル撃破 波動エンジンは一発でかかる。
3 「木星圏脱出」 4 驚異の世界!! 光を飛び越えたヤマト!! 初ワープ、雪も透けます。 外板まで裂けたりはしません。
5 浮遊大陸脱出!! 危機を呼ぶ波動砲!! 初波動砲で木星の浮遊大陸撃破 浮遊大陸はガミラス自然物じゃなくガミラス産
4 氷原の墓標 6 氷原に眠る宇宙駆逐艦ゆきかぜ! ゆきかぜ発見 舞台がタイタンからエンケラドゥスへ変更
5 死角なき罠 7 ヤマト沈没!! 運命の要塞攻略戦!! 反射衛星砲でヤマト沈没 反射衛星砲は兵器ではない。
6 冥王の落日 8 決死のヤマト!! 反射衛星砲撃破せよ!! 冥王星基地陥落 陸戦隊による破壊工作から航空戦>艦砲射撃
7 太陽圏に別れを告げて 10 さらば太陽系!! 銀河より愛を込めて!! 地球との個人通信を許可 沖田と酒を飲むのが古代から徳川へ。お見合い写真ネタは雪から南部に。
8 星に願いを 9 回転防禦!!アステロイド・ベルト!! シュルツ死亡 アステロイドベルトはオミット
11 決断!!ガミラス絶対防衛線突入!! デスラー機雷(魚雷) デスラーの祝電なし。
12 絶体絶命!!オリオンの願い星、地獄星 ガス生命体、波動砲で紅炎撃って脱出 雪の意味深発言なし。
9 時計仕掛けの虜囚 16 ビーメラ星、地下牢の死刑囚!! ロボットに心はあるか? テーマだけなので・・・
10 大宇宙の墓場 13 急げヤマト!!地球は病んでいる!! ヤマトにガミラス人が乗る。 捕虜ではなく使者、あと女
15 必死の逃亡!!異次元のヤマト ヤマト、次元断層に囚われる。 スターシアは助けてくれない。
11 いつか見た世界 13 急げヤマト!!地球は病んでいる!! ガミラス人捕虜>解放 捕虜が女
12 その果てにあるもの 14 銀河の試練!! 西暦2200年の発進!! 古代と島が仲違い 将棋シーン無し、モチつかない。
13 異次元の狼 17 突撃!! バラノドン特攻隊!! 沖田手術>古代独自の判断 バラノドンは出てこない。(今後出るかも・・・)
14 魔女はささやく 19 宇宙の望郷!!母の涙はわが涙 ヤマトクルーへの心理攻撃 被害者が相原からクルー全員に。
ボツ ガミラス女性兵士イローゼがヤマトへ潜入 同左

繰り返しますけど、これはあくまで私の感覚での勝手な解釈が元になっていますので、
「こじつけなんじゃないの?」という部分もあると思います。
また、このエピソードも含まれてるんじゃない?というご意見もコメントなんかで教えてもらえるとすごく嬉しいです^^
あと、3章、4章を見ればわかるように2199は単なるリメイクではなく、オリジナルを飲み込んでさらに新しいヤマトを生み出そうとしていますので、今さらこんな比較は不毛だということもわかりつつ遊んでますので、そのあたりはご了承を(^^;

では。

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